銀河のほとり

須賀川市滑川(なめかわ)の線路沿いにある『銀河のほとり』。
化学調味料を一切使わず、素材の味をそのまま活かした創作料理を展開しています。5人の母としての顔ももつ店長の有馬克子さんにお話を聞きました。

心と体と地球のためにをとことん追求

「銀河のほとりは今年でOPENから20周年を迎えますが、そのコンセプトは開店当時から変わらず “心と体と地球のために” です。」そう語るのは、店長の有馬克子さん。
5人の子どもの親である顔をもつ克子さんは、当時から環境破壊がすすむ現代人の生活スタイルに疑問と不安を抱えていました。自分の子どもたちが大人になる頃、取り巻く環境はどうなってしまうのか。これからより良い環境で生きていくためにはどうすればいいのか考える日々が続いたといいます。

「食」は「命」、「食べること」は「生きること」

一見手軽で美味しい食事でも、本当に体に良いものといえるでしょうか。これからは、時代の流れに逆らって「まとも」な食事を伝えていかなくてはいけないと感じました。『今の自分は、自分自身が選択してきた食べ物でできている』文章におこすと当然のように思えますが、これがどれだけシンプルで重要なことか、その大切さを噛みしめながら生きていきたいと思うようになったんです。
実家がお菓子屋さんだったこともあり、もともと料理をすることは大好きでした。近年の日本は長寿大国と言われているが、「健康長寿大国」とはいえるでしょうか。自分の周囲では些細な病気をする人が増え、普段の食生活を見直したがっている方からの相談も増えたように思います。少しでも習得した食材知識を広めていきたいと思い、1998年に農家レストラン銀河のほとりをOPENしました。
うちのメニューに「お肉」はありません。食卓で使う「お肉1kg」を育てるのに、「穀物10kg」の飼料が必要なんです。それを考えたら、お肉ではなく穀物等の食材で補っていった方が良いだろう、というのがうちの考え方です。植物性たんぱく質を基本としていいるので地味なイメージを持つかもしれませんが、お料理を召し上がったお客様は食材本来の味に驚かれます。砂糖や塩をドバドバ使わなくとも、十分味わえるんです。

もりあわせ御膳 1,080円

 

 

 

 

 

「動物性たんぱく質」の食材を使用していないため、ベジタリアンにも好評。料理を提供する際は、お店のコンセプト・これから食べる食材(料理)の説明をするように心がけている。

まいちにが本当に充実しています!

震災以降は、放射線の話題で持ちきりでしたよね。この時ばかりは、日常の汚染状況も食材への影響も分からず将来が見えませんでした。普段提供しているお料理に全く自信が持てずにいました。
それでも、家族や周囲の支えがあり、今に至っています。震災を経た今、心身の健康に向き合う方は以前よりもグンッと増えたと思います。改めて自分の使命である「食べ物の本当の味を伝える」ことに挑めるのかとも思っています。食べに来てくれるお客様には、綺麗になるお料理のヒントや、健やかになる生活の知恵を共有しています。
やっぱり、お客様との会話が何より楽しいですし、やりがい・幸せを感じますね。これからも一人でも多くの方の健康の手助けが出来れば嬉しいです!ぜひ、素朴でハッとするような美味しさを味わってください!

丸々とした自家栽培の「ゆず」
ちなみに克子さんは来年還暦ですが、とてもそうは見えない、超絶美肌の持ち主なのです!
克子さんいわく、「本当に体に良いものを毎日食べていればこそ。毎日スッキリして気持ちいよ~!」とのこと(笑)来店の際は、その美肌にも注目です!!(事務局談)

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