自然栽培の薄井農園

今回は、自然栽培の薄井農園さんを紹介いたします。

農業を始めたきっかけ

吉勝さん:まず、生家が農家であり農業をする設備が整っていた。というのが一つの大きな理由になります。農業を始めるのにも機械や設備など必要なものがたくさんあります。それらがほとんど揃っている、というのは大きなアドバンテージだったと思います。
ただ、それだけが理由ではありません。食べ物を作るということは生命を育むということにつながる、職業として世界で一番長い歴史があり、なくてはならないものである。というのも大きな理由です。

勝史さん:大学まで野球をやっていて、その時は農業を継ぐことはあまり考えていませんでした。しかし兄弟の中で誰も家を継いでおらず、薄井農園は300年以上続く農家ということもあり農業に就く決心をしました。「農家で1人前になるには20年かかるからやるなら早い方がいい」という祖父の言葉もすぐに農業を継ぐことを決めた理由になりました。

自分達の農作物・活動で自慢したいこと、ココは誰にも負けない!というところ

吉勝さん:私たちは自然にも人にも優しい安全安心で自然風味たっぷりの美味しいお米もリンゴもすべて自分たちで営業をすることで販路を確保しています。農園で拘って作った商品は福島県須賀川市産の薄井農園の【ブランド】として拘りを持ったお客様へ販売をするためです。今では農家の営業も当たり前になっていますが、40年前にはどこに行っても初めてだよ。と驚かれました。当時を知る郡山市にあるデパートの関係者から今でもその行動力にお褒めを頂けることは嬉しい限りです。その後も県内の営業を始め東京や大阪で開催の全国的な商談会にも出展をして営業活動を継続しております。

勝史さん:私たちは農産物の見た目ではなく中身(風味と安全安心の信用信頼)で勝負するために自慢の農産物を自分の足で販路を拡大し、現在は全国各地で薄井農園の商品を販売しています。そして自分で販売しているからこそ食べている人の感想を直接聞くことができます。この時の消費者の意見を参考にしながら栽培方法や品種を検討したり営農計画を立てたりしています。また、逆にお客様方に農園から新しいメッセージや情報を提供することにより一層のファンの拡大を目指しております。

今まで苦労したこと

勝史さん:一番は他の農家の方と全く違うことをやっているが故の苦労が多いです。何か問題が起こった時でも、自分たちの力で解決しなければならないのはとても大変です。
また、先ほども話したように私は大学まで野球をやっており、体力には自信がありましたが、その自信が揺らぐくらい農作業や営業、販売は体力的につらいときもあります。
300年続いた薄井農園を続けていくというのは少なからずプレッシャーもあり、将来に関して不安に思う時もありますが、祖父からの「こつこつ毎日努力していればちゃんとできる」という言葉を信じ、これからも農業を頑張っていきたいと思います。

グリーン・ツーリズムで提供していること

吉勝さん:現在、薄井農園では、以下の2つの農業体験ができます。
一つは秋のりんご狩り体験です。10月~12月上旬まで多くのお客様で賑わいます。特徴としては全て予約体験型としていることです。1団体様にスタッフが必ず1名ついてお客様と会話を通しての交流を大切にしております。また、1歳~5歳位の小さなお子様でも自分で収穫できるように敢えて地面から50㎝位の低い位置にもりんごを成らせております。これが評判になり小さなお子様を持つお客様や幼稚園などからも人気になっております。
二つ目は、食育的な要素での体験です。農業に接したときのない人たちが、実際の田んぼやリンゴの樹のオーナーになり、田植えや草取り、稲刈り。りんごの花見や管理作業、収穫まで体験することができるオーナー制度があります。農業の楽しい部分を体験してもらう事も大切ですが、一からすべてに取り組んでもらうことで農産物の成長や農業の酸いも甘いも経験することができると考えております。こちらも全てマンツーマンでの体験になりますので初心者の方でも安心して気軽に参加可能です。オーナー経験者からはとても好評を得ております。
ホームページから申し込むことができますのでぜひ、お越しくださいませ。
「田舎に故郷がない方には故郷に」して頂ければ幸いに存じます。
また、「故郷がある方には第2の故郷に」して頂きたいと願っております。
須賀川は、交通の便も良いので【便利な田舎で農業体験】いかがでしょうか!

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